車検が切れた車やバイクの移動や搬送
車検切れ車両の移動や搬送に対応
車検切れ車両は公道を走行したり、レッカー車やロープでけん引して移動すると「無車検車運行」とみなされ、「道路運送車両法違反」となってしまいます。
車検切れ車両は「積載車(キャリアカー)」で搬送するのが一番安全で手間が掛からず確実です。JAFは車検切れ車両のレッカー搬送には対応していませんので、当社のロードサービスのご利用がお勧めです。
車検切れ(車検満了日)の確認方法
車検は車やバイクを公道で走行する際には、必ず受けておく必要がある検査です。車検が切れる期日(車検満了日)は、「自動車検査証(車検証)」または「検査標章(車検シール)」で確認することができます。
自動車検査証(車検証)で確認
車検証は、車検を受けた時点において保安基準に適合していたことを証明する書類です。運転する際の携行が義務付けられており、車のグローブボックスに保管されていることが多いです。
車検証には、車体番号や自動車の種別、自動車の所有者の名称・住所などの情報が記載されていますが、車検証の記載事項で「有効期限の満了する日」が車検が切れる日(車検満了日)です。
検査標章(車検シール)で確認
フロントガラスの中央上部分に貼られている「検査標章(車検シール)」でも、車検が切れる日(車検満了日)を確認できます。
車検シールは表と裏では表示が異なります。車の外側から見た場合は、車検が切れる年月しか確認できません。車検シールで車検が切れる日を確認する時は、裏面の記載事項を確認します。
車検切れ車両の取り締まり強化
2018年から可搬式の「ナンバー自動読取装置」も本格的に導入されて、無車検車や無保険車の取り締まりが強化されました。無車検車や無保険車は、以下の様な方法で見つかるケースが多いです。
- ナンバー自動読取装置による無車検運行違反の取り締まりが行われています。
- 検問や何らかの違反時に検挙された時に車検切れが見つかる。
- 国土交通省の無車検車・無保険車通報窓口システムへ通報される。
警察の取り締まりで検挙された後は、無車検・無保険のまま運転して帰す訳にはいかないため、その場から安全な場所にレッカー移動することになります。
また、移動する際はレッカー車やロープなどでけん引すると違反になるため、セーフティーローダー車などの車載車で搬送する必要があります。
車検切れの車で公道を走行した時の罰則
車検が切れている状態の車やバイクを所有しているだけであれば、罰則や罰金・行政処分の対象にはなりません。しかし、車検切れ状態の車やバイクを公道で走らせると、道路運送車両法や自動車損害賠償保障法の違反対象となり、罰則や罰金・行政処分の対象となります。
車検が切れている場合は、自賠責保険も同時に切れていることが多いため、それぞれ以下の様な罰則や行政処分が定められています。
車検切れ
- 罰則と罰金:6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金。
- 行政処分:違反点数6点、免許停止処分30日。
自賠責保険切れ
- 罰則と罰金:1年以下の懲役または50万円以下の罰金。
- 行政処分:違反点数6点、免許停止処分30日。
車検切れ&自賠責保険切れ
- 罰則と罰金:1年6ヶ月以下の懲役または80万円以下の罰金。
- 行政処分:違反点数6点、免許停止処分90日。
※前歴があると、免許停止期間の延長や免許取消し処分になる恐れもあります。
車検切れや無保険によるリスク
車検が切れている車やバイクの事故では、自賠責保険も任意保険も補償がおりないことがほとんどです。修理代や医療費、示談金などの費用はすべて自己負担となります。もし、人身事故で被害者に怪我をさせた場合は数十万~数百万円、事故によって後遺症が残ったり、死亡させてしまったりした場合は、数十万~数千万円の賠償を求められるリスクがあります。